【マンション「空洞化」】
近年、マンションの「空洞化」が急激に進んでいます。
中国で、マンション建築が途中で止まってしまい、ゴーストタウン化している、というニュースを耳にします。
しかし、日本でも「空洞化」という問題が発生し、さらに拡大している状況です。
これからマンション購入を検討している方や既にマンションを所有・居住している方についても、重要な問題です。
①マンション「空洞化」とは?
● 居住者が減少する。
● 管理者(管理会社)が不在となる。
● 区分所有者が管理組合活動に無関心になる。
● 現在の区分所有者が所在不明となる。
②「空洞化」による問題点
● 管理費・修繕積立金等の管理組合宛支払いの滞納。現区分所有者が不明で督促する相手も分からない。
● 修繕積立金の積立不足によって、修繕ができなくなる。
● 管理不全。日常的な管理が行われず、ゴミが散乱している、破損個所が放置されている等が常態化。
● 管理組合において、一部の理事が管理組合業務を実質的に独占してしまう。
③さらなる問題の悪化
● ゴミの散乱や破損個所の放置等の管理不全状態が続くと・・・、
・既存の居住者が離れていく。
・新たな居住者も来ない。
・滞納者が増えると、さらに滞納者が増える。「自分も払わなくていいでしょ。」
・所在不明の区分所有者が増える。
・コンクリート壁の崩落等、建物の状態がさらに悪化する。
④大規模修繕もできない。
● マンションは本来10~15年毎に大規模修繕工事が必要。 しかし、それが困難となる。
●【困難となる理由】
・修繕積立金の不足。
・総会決議が必要だが、組合員が集まらない、または、所在不明。
⑤「空洞化」マンションの現状
● 居住者は、ご年配の方が多い。
● 一生そのまま住み続ける方も多い。 居住者が固定化されている。
↓ そのため・・・、
● ゴミの散乱等の問題があっても、改めて解決しようという意欲が、今はもう無い。
● 新しい居住者が、余計に寄り付かない。
⑥じゃあ、どうすれば良いか?
● 定型の解決方法は無い。
● 事態が進行するほど、解決は困難に
↓ そこで・・・、
● 管理組合自身での解決が困難であれば、管理会社に協力を依頼する。
● 自主管理であれば 「マンション管理士」に相談する。
● 他者への相談も、費用がかかることであれば、総会決議が必要。そのため、早急な対応を行うべきです。
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