空家の取得経緯

空家の取得経緯 第1位は『相続』で、約55%を占めています。その多くが、親が居住していた実家であると推定されます。

また、所有者の約3割は遠隔地(車・電車等で1時間超)に居住しています。

そのため、単に居住していないだけではなく、日常的な管理も不十分となっています。

下記は、私が過去に不動産売買仲介を行った際の実話です。
①売却対象物件は、福岡県内に所在。

②所有者様(売主様)は、関東在住。

③所有者様は以前、福岡に居住していたが、福岡を離れて15年程となる。

④庭に大きな木(ケヤキ、高さ10m程)があり、お隣に枝や根が張り出している。売却前に伐採することを所有者様へご提案。

⑤所有者様は、「いや、大きな木なんて無い。そんな覚えはない。」との主張。

⑥木の写真を撮影し、それを送ることによって、ようやく状況をご理解頂いた。木の伐採費用8万円をご負担頂き、無事に伐採を完了。その後、不動産売買も無事に成約・引渡しを終えた。

所有者様は福岡を離れてからの15年間、1度も物件現地を確認していなかった様子。
知らぬ間に、悪気も無く、「管理不全」が発生している可能性があります。
このケースでは、大木が倒れてお隣の家に損害を与えていたら、大変なトラブル・損害賠償になっていた可能性がありました。

空家が存在すること自体はやむを得ないことですが、しっかりと管理を行わないと、後々、大変な事態になってしまいます。
定期的に状況の確認や、室内の風通し等を行いましょう。

お問い合わせ | 株式会社いのくち不動産相談|福岡市西区 (inokuchi-fs.jp)

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