空家の売却で、実際にあったお話①

これは、私が不動産売買仲介を担当するに当たって、実際にあったお話です。

①ご両親が他界し、相続した実家の売却依頼。実家は既に空家となっており、今後、ご遺族で利用する予定は無い。

②売却依頼をお受けした時点では、室内にはご両親の家財道具が、ご生前のまま残った状態であった。

③売却活動の結果、ご購入希望者が現れ、無事に不動案売買契約を締結。買主様は、建物を解体して、土地としての利用をご希望。

④室内に残った家財道具は、お引渡日までに所有者様(息子夫婦)が全て確認し、必要なもののみを持ち帰り、残りは全て業者に依頼して処分してもらうこととなった。

⑤後日、所有者様より「必要なものは、全て持ち帰った。」旨、ご連絡有り。現地の室内を最終確認に向かう。

⑥室内の状況を私自身が確認したところ、「つい昨日まで、ご両親が住んでいたのでは?」と思ってしまうほど、家財道具の大部分が残った状態であった。戸棚のお皿や、本棚の書籍まで残っている状態であった。

⑦念のため、所有者様へ「本当に今、残っているものを全て処分して良いのですか?」と確認。「全て処分して良い」とのご回答。

これはもちろん、各個人様のお考え・価値観によるものですので、良い・悪いというものではありません。
しかし、私個人の感情としては、少し悲しくなってしまいました。
確かに、遺品整理は大変な労力と時間を要するものです。お忙しい状況であれば、先延ばしにしてしまったり、不十分なまま終わってしまうことは、仕方のない面もあると思います。

ただ、ご自身での遺品整理が難しい場合、専門の遺品整理業者へ依頼するという方法もあります。
ご自身の負担を大きく減らすことができ、どんな遺品が残っているかを、丁寧に確認する機会も得られます。
また、買取が可能なものがあれば、買取してもらえる場合もあります。その結果、処分費用を安くおさえることもできます。

また、遺品整理の際に、高額な宝飾品や現金等が見つかることもあります。やはり、大部分を処分することありきではなく、可能な限りご自身で確認していきたいところです。

お問い合わせ | 株式会社いのくち不動産相談|福岡市西区 (inokuchi-fs.jp)

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